こんにちは。鈴木克人です。
今回は、吹奏楽部によくあるある。吹奏楽部にコントラバスは要らないのか?という疑問についてお伝えしたいと思います。
吹奏楽をやられている方なら一度は聞いたことがあるかもしれない、この疑問。
楽器によって色々と特徴がありますが、コントラバスってあまり馴染みがありませんし、やっぱりブラスバンドや吹奏楽部に入ったらメジャーな楽器を選びたいですよね?
それなのに、楽器の選定で、コントラバスに当たってしまった。
教えてくれる人も少ない、、、触ったこともない。
一気に部活のモチベーションが下がってしまいますよね。
コントラバスのネガティブな点は、
- 大きくて、練習の場所が取りずらい。
- 学校で教えてくれる人が少ない。
- 目立たない。
- パートの中で重要な役割を果たしていないような気がする。
など、これらのマイナスな理由が積み重なって、吹奏楽部にコントラバスは要らないのではないか?と思ってしまうかもしれません。しかし、そんなことはありません!
実はコントラバスは、吹奏楽やオーケストラの中でとても重要な役割を果たしているんです。
この記事を読んでいただいて、コントラバスのイメージが少しでも変わってくれたら嬉しいです。
コントラバスがなければ、その音楽は「土台のない家」のようなもの。
家を作るとき、必ず基礎と呼ばれる土台が必要になります。
それが無ければどんな立派な家も作ることはできません。
素敵なキッチン、窓、ドア、内装があったとしても、土台がしっかりしていなければ、家はグラグラして倒れてしまいます。
吹奏楽のコントラバスも家の土台と同じなんです。
ほとんどの人が、フルートやクラリネット、サックスやトランペットなど人気のメロディーを担当する楽器をやってみたいという気持ちがあると思います。
もちろんそれらの楽器だけで音楽を作る事は可能ですが、メロディーを担当する楽器の中にコントラバスが入っているのといないでは、アンサンブルでどの様な違いが起こるのでしょうか?
コントラバスの低音は音楽の土台を作ります。それは家の土台と同じです。
この土台の上に、様々なメロディー(上記でいう、窓、ドア、キッチンなど)が乗ってくるわけです。
コントラバスがしっかりとした土台を作ってあげれば、メロディーはより良く響くようになるし、メロディーがちょっと頼り無い所が有ってもそれを助けてあげる事も出来ます。
そう、コントラバスは縁の下の力持ち。
みんなを支えてあげなければ、その音楽は天と地ほどの違いがあるんです。
それだけコントラバスの低音は吹奏楽やオーケストラには必要なんです。
コントラバスは目立たない?
いつも演奏者の中で後方にいるコントラバス奏者。
ピアノやバイオリンはいつも前方ですが、コントラバスなどは目立たない傾向にあるように思われています。
ですが、こちらのオーケストラの写真を見てみてください。
バイオリンやチェロ、ビオラは大人数の中で立っていますよね。
その中で、自分の姿、お友達の姿をすぐ探すのは時間がかかりますが、コントラバス(向かって右側)はここでは3人、楽器も大きいため、すぐに見つかります。
少人数の演奏であっても、楽器が大きくインパクトがあるのでビジュアル的に目が向きますね。
コントラバスの音は低音なので、先ほども伝えた通り、音楽の中の土台を作る役割のため決して目立つ様な音が聞こえてくるわけではありません。
コントラバスの音があるのとないのでは音楽の聴こえ方は大きく違ってきますとお伝えしました。
いつも裏方役のようですが、実は音楽の種類によっては、特にJAZZではソロのパートも多く有りますし、クラシックではコントラバスソロの曲も沢山あるんですよ。
普段あまり意識しない楽器がソロのパートをやると、ハッと目を引きます。
また低音のコントラバスの音色は、体に響いて心を落ち着かせる作用もあります。
というわけで、コントラバス奏者が目立たないというのは本当ではないというのはわかっていただけましたでしょうか?
コントラバスは孤独、教えてくれる人がいない
これは確かに、難しいところですね。
OG,OBさんも少ないかもしれないですし、教えることができる顧問の先生がいるのも少ないことでしょう。
そのため、やはり独学で演奏の仕方を勉強したり、自己流の演奏方法になってしまいがちです。
私もそうだったんですが、初めて楽器を手にした時、エレキベースと全く違うので戸惑いましたし、自己流で弾いてしまっていた為、良い音が出せず苦労しました。
せっかく学校の吹奏楽部にコントラバスがあるのであれば、ちゃんと教えてくれる人を探したほうがいいでしょう。
一人でこれでいいのか?と思いながら演奏していると、その気持ちが音色にも出てきてしまいます。
また一緒に指導してくれる人、コントラバスの事をわかってくれる人がいる事はモチベーションアップにも繋がります。
コントラバスの理解を深めて、演奏できるようになれば、今度はあなたがOB, OGとなって次の代へ引き継いで行けるのです!コントラバスと言えば、他の誰でもなくて、あなた!と言われるような吹奏楽の先輩になれたらかっこいいですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
担当がコントラバスになってしまったからといって、落ち込むことはなく、むしろかっこいい楽器なんだと思ってもらえたら嬉しいです。
楽器って見た目や音色、手軽に始められるかどうかでその人気度が判断されがちなので、本当に実際に触って演奏してみないとその良し悪しはわからないと思います。
もし良ければ私がどうしてエレキベースからコントラバスへ変えたのかというところも読んでいただけたらまたコントラバスの魅力がさらに伝わるかと思います。
併せて読みたい>>私のウッドベースとジャズとの出会い①何故私がエレキベースからウッドベースに移行したのか?
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